体感!サラウンドCM2010 2010.5.13
2010年5月13日 音響ハウス第三スタジオ。参加者100名。
「体感!サラウンドCM」も、すでに3年目を迎えており、のべ5回目の開催となります。
1.国内のCMサラウンド事情
遅々として進まないCM音声のサラウンド化ですが、頑張ってサラウンドCMを作り続けている「JR東海」さんの作品を視聴しました。
比較しやすいように、同じ作品のCM音楽を、ステレオとサラウンドの両方で聞き比べました。
続いて、地方のスポンサー様のサラウンドCM作品を紹介。
この作品は最初からサラウンドで制作する予定ではなかったのですが、札幌にあるアップリンクというスタジオのエンジニアさんが、代理店さんなどにプレゼンを行い、サラウンド制作を勝ち得た作品です。
放送後、お客様より「凄いCMだね」「映画みたいだね」と言われた事が嬉しかったと、スポンサーの本部長さんにコメントいただいたそうです。
2.海外のCMサラウンド事情
まずは、アメリカから、カリフォルニアにあるイレブンサウンドというスタジオでのサラウンド作品を視聴。このスタジオでは、2007年ですでにサラウンド作品の割合が30%だったそうですが、2009年には飛躍的に伸びて、50%を超える作品がサラウンドで制作されたとのことです。
続いて、韓国や中国の例を紹介。
3.音楽分野でのサラウンド事情
CDが登場して既に30年以上が経ち、いまやダウンロードが当たり前となっていますが、実は音楽の世界ではCD以前からサラウンドへのチャレンジはされていました。
グラミー賞にノミネートされた「コーネリアス」の「Fit Song」の視聴。
このアルバム「センサラウンド」は、ミキサーさんと小山田さんが最初からサラウンドで作る事を意識して制作されたそうです。
次は「ジャングル大帝交響曲」です。
今回は特別ゲストとして、この交響曲を制作された野尻さんにお越しいただき、作品の意図やサラウンドの概念、作品にかける意気込みなどをお話ししてもらいました。
4.番組でのサラウンド事情
番組は、スポーツ番組を中心にサラウンド放送されていますが、今回は「世界遺産〜セレンゲティ国立公園」というドキュメンタリーのサラウンド作品を視聴してもらいました。
5.3D映像とサラウンド
今回は、イマジカさんとSONY PCLさんの3Dのデモ素材を視聴。
画が3Dなら、音も三次元であるべきという事を再認識しました。
6.最後に
本日お越しいただいた皆さまが、少しでもサラウンドというものに興味を持っていただければ、このイベントは意義のあるものになります。
お忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
この場をお借りして、御礼申し上げます。